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富士山の崩落の実態

 先日、富士山の大沢崩れと大沢川遊砂地の防災対策の現場視察に行ってきました。
 当日は天気が良く、富士山がくっきりと見え、視察には絶好の日でした。
 国土交通省 中部地方整備局 富士砂防事務所の方の案内で、普段は立ち入ることのできない砂防施設の現場を視察することができました。
 まず何より、富士山が現在進行形で崩れ、地域に大きな被害をもたらしているという事実を、私は今回初めて知りました。

 大沢崩れは富士山西斜面に位置し、山頂直下から標高2,200m付近まで、延長2.1km、最大幅500m、最大深さ150mに及び、崩壊面積は約1km²、崩壊土量は約7,500万m³(東京ドーム約60杯分)とされ、日本最大級の崩壊地です。
 これまでにも膨大な土砂を生産・流出し、下流域では度々土砂災害を引き起こしてきたそうです。毎日のように少しずつ崩落が発生しており、その土砂が大雨や雪解け時に土石流となって一気に流れ下ります。
 この土石流が下流の田畑や町に到達しないよう、富士砂防事務所ではさまざまな対策に取り組んでいます。

 大沢崩れの形成時期は明らかではありませんが、堆積した古い土石流の中から見つかった木片を年代測定した結果、今から約1,000年前のものと判明したそうです。
 現在でも活発な土砂崩れが続いており、過去53年間の観測期間中に約796万m³の土砂が流出しているとのことです。年間平均では約15万m³(10tダンプ換算で30,000台分)もの土砂が流出しているという説明でした。

 大沢崩れから流下する土砂を受け止めるために整備されたのが「大沢川遊砂地」です。
 この施設は土石流を捕捉し、被害を未然に防止する目的で整備された日本最大級の砂防施設で、全長約4km・幅約1kmにわたり、最大150万m³の土砂を貯留できる能力を有しています。また、土石流を安全に導く「渓岸工」や、土石流の堆積を促し下流への流出を防ぐ「床固工」が11か所設置されています。さらに、土石流の流下方向を制御する堤防「導流堤」が遊砂地の周囲に配置されており、そのスケールの大きさには圧倒されました。
 昨年8月の集中豪雨では、実際に土石流が発生しましたが、この大沢川遊砂地がしっかりと機能し、下流域での被害を防ぐことができたそうです。
 現地で土石流発生時の動画を見せていただきましたが、悪魔のように襲いかかる大量の土砂が猛烈な勢いで流れていく様子は、まさに自然の脅威そのものでした。

 さらに視察中、山頂付近で崩落が発生し、砂煙が下へ下へと移動していく様子を実際に目の当たりにしました。


※晴天時にこのような現象が見られるのは非常に珍しいとのこと

 大沢川遊砂地に堆積した土砂は掘削され、道路、河川、海岸、土地造成などの公共施設整備において、各地域に運搬・再利用されているとのことです。

 私たちの目には見えないところで、国・県・コンサルタント会社・建設会社が一体となって日夜観測・整備に取り組み、地域や県民の安全を守っています。
 私たちも社会資本整備の一翼を担う者としての責任と使命を改めて認識しました。
 そして、地域を守る「見えないインフラの守り手」として、誇りをもって日々の業務に取り組むことの大切さを再確認しました。

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