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　２月中旬に開催した営業研修では、「お客様の立場に立って行動する」について、各自から色々な発言がありました。その中で、自分の目線の持ち方と相手との立ち位置について、次のような話がありましたので紹介します。
　まず自分の目線とは、自己本位ではなく会社の一員であることを踏まえ、ひとつ上位の目線でお客様に接することです。更に相手との立ち位置については、お客様の周りにいる競合他社の動きを捉えて、相手はどんな働きかけをするのか、を念頭に戦略を練るということです。私はこの講義に参加をして、自分目線ではお客様満足は考えているが、競合他社が何を仕掛けているかという点に気づきが遅れていると感じました。

　先日、この講義での気づきをもとに、新入社員のご両親懇談会で実践してみました。今回、従来と大きく変えたことは、プレゼンテーションの目線です。今までは「自分たちはこんな会社です」と一方的に説明をする売り込み型のスタイルを、「相手は何を心配しているのか」という相手目線に変えて、ご両親が最も知りたいことを想定した問答形式にしてみました。相手が心配していることは何だろう。他の会社と違うことはなんだろうという視点です。

　心配事の一番は、「会社に入って、うまくやっていけるかな」ということです。この回答には、「大丈夫です。入社したら、社会人としての基本的マナーと仕事中での報告・連絡・相談を指導しながら、社員同士がサポートし合う双方向コミュニケーションづくりの熟成に取り組んでいます」と自信を持って説明しました。
　次には、「困ったときに一人で悩まないかな」に対しては、「大丈夫です。仕事を教えるだけでなく、マネージャー、リーダーを中心にしてチーム内での声掛けの社風づくりとともに、メンタルを支える窓口を設置しています」と力説しました。
　そして、「仕事を覚えて、社会人として自立できるかな」では、「大丈夫です。弊社の企業理念は、社員が人間力と技術力の両輪で成長することです。技術力には、国家資格の取得を後押しする仕組みがあり、挨拶や規律を守るといった社会性は、全社を挙げて教育に注力しています」と学びの風土があることを伝えました。
　最後に、誰しも心配されること「会社がつぶれる心配はないのかな」には、「会社の経営は盤石です。美保テクノスグループ(14社)の中核企業として、成長を続けており、直近１０年では、社員は1.4倍、売上も1.3倍になっています。」と締め括りました。
　４月入社の仲間たちには、多くの同業他社から弊社を選んでくれたご縁を大切にして、一人ひとりが個性を伸ばして会社と共に成長できる組織でありたいと思っています。
　この期待に応えるべく、私達は現状を直視する眼力を養い、これまでとは一味違う目線で、新しい自分を創り出しましょう。