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社長ブログ

未来を見据えて取り組む

 この度、国土交通大臣表彰を拝受しました。身に余る栄誉に引き締まる思いと、今後とも社会に恩返しができるよう一層の研鑽に心がけます。
 さて、私が鳥取県測量設計業協会の理事を拝命したのは、サンイン技術コンサルタントの社長に就任した平成15年2月です。それから数えて理事を19年間、その内14年間会長を務めました。この間、社業が苦境に陥った時期も協会活動にまい進できたのは、当社役員の後押しと社員の協力があってのことと、深く感謝をいたします。
 思い起こせば、私が会長就任の頃の業界は大不況でした。加えて平成19年には、突如に入札制度の大改正もあり、業界は大混乱となりました。その後、入札制度は試行が繰り返されて、固定された制度になったのは今年の4月ですから、14年間も制度の改正と向き合ってきたことになります。
 公共事業の入札制度は、企業の栄枯衰退に関わることですから、経営者は大変敏感です。「小異を捨てて大同につく」なんてことにはなりません。そのように状況下において、入札制度の最終目標は、「大多数の会員が納得する制度にする」ことでした。それには「会社の実力(社員数、技術資格者、業務実績等々)が正しく評価される制度にする」を掲げました。目標は明確に掲げて、糸をほぐすように一つひとつの課題をクリアしてベクトルを合わせていく、気の遠くなる協会活動の繰り返しでした。
 その後、平成30年には中国地区の会長に就任して、上位団体の全国測量設計業協会連合会で三次元部会の部会長を4年務めました。会長に就任する前にも三次元部会の副部会長を2年しましたので、通算6年にわたって国交省が進める建設業の生産性向上(I-Construction)の最前線で、導入の課題に取り組みました。
 建設業のシステムは、測量⇒設計⇒施工⇒維持と流れていきますが、国交省は一番大きな業態である施工の三次元化を率先して進めています。私が建設業界に入ったのは昭和51年、今から47年も前になりますが、現場施工と管理のやり方はあまり変わっていませんでした。そこに「施工の三次元化」という大波が押し寄せてきたのです。平成29年に「建設プロセスの三次元化」の大号令が出て5年目ですが、ここ1~2年は急速に現場の三次元施工が進み始めました。積極的に三次元施工に取り組むゼネコンが増えて、「生産性の2割向上」の目標に対して成果も出てきたからです。
 それに比べて、測量、設計業務の三次元化は遅々として進んでいません。特に三次元設計は技術者の育成が最難題です。弊社の戦略は、施工現場のICT支援業務でドローンやレーザー測器を使った三次元地形図等の測量技術を磨くとともに、仮設計画や地元説明の三次元モデルと三次元設計データの作成に取り組み、技術を習得しながら三次元測量・設計にチャレンジしていきます。

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