月刊誌 |
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(2012年2月号) |
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2012年2月20日発行 |
NO.78 |
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<スクラップ&ビルド> |
代表取締役社長 大野木昭夫
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新しい年が始まり、早くも2ヶ月が経過します。今年の電機大手8社の最終損益予想が発表されていますが、パナソニック(旧松下電器)、ソニー、シャープが大幅な最終赤字になっています。
かのスティーブ・ジョブズもソニーを目指してアップルを立ち上げたと言われているソニーは、ウォークマンに代表される世界的な音響機器メーカーです。パナソニックは日本の経済成長を先導した家電メーカーですし、シャープの液晶画面は大型テレビを大衆の中で一般化させました。いずれも優れた技術力で世界中に影響力を与えた日本屈指の企業です。今回の決算や近年のヒット不発の状況を受けて、この先に各社に残された道は大胆なスクラップ&ビルドしかないと言われています。
スクラップとは今の事業を捨てることですし、ビルドは道を誤れば経営破綻ということにもなります。
このような経営判断は、大企業に限ったことではありません。中小企業では、限られた人材と資源をどこに集中していくか、景気が悪くなればなるほど問われます。弊社は、近年に環境調査事業への拡大を進めてきました。これには作業用のボーリング機械、高額な分析機器の購入で、年々に設備拡充を進めています。しかし検査項目を増やし且つ検査精度を上げることは、継続して多大な費用が必要です。今後は、現在やっているすべての分野項目の設備拡張は限界になり、選択と集中が求められています。
まずは、現状認識をすることと社会のニーズを探ることです。そして、現在の技術力と今後に求められる能力を把握し、設備投資をします。
日々の業務遂行でも、一人ひとりに自らの行動パターンを改善することが求められます。人は、皆等しく1日24時間のなかで生活しています。会社では原則8時間労働ですが、何かをやろうとすれば、就労時間内でやる努力をするか、休む・寝る時間を惜しんで取り組むかです。しかし、休む・寝る時間を使ってやる仕事は長生きしません。そこで、限られた時間で新しいことをするには、今までやっていた仕事の優先順位が一番低い仕事を捨てる(スクラップ)決断をしなければなりません。
たとえば営業マンは、新規のお客様を獲得しようと思えば既存のお客様の整理を考えます。訪問回数を減らすのも方法ですが、中途半端な営業スタイルが一番悪いパターンです。お客様一人ひとりにマッチする戦略を立て、時には捨てる(スクラップ)することも必要です。 また、幾つも同時に仕事を抱えている技術者は、一日に多数の仕事を小刻みにするのではなく、優先順位を付けて今日すべき仕事に集中することです。人は一度に二つのことはできません。
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国土交通省中国地方整備局「災害対策関係功労者表彰式表彰」 |
直接業務に当たられました中岡さんからコメントを頂きました。
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国土交通省表彰を受けて |
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このたび、昨年行いました日野川河川事務所の災害応急対策活動が、期せずして中国地方整備局長からの感謝状を受けることができましたので、業務関係者を代表して報告いたします。
【業務内容】
本業務は、昨年9月の台風12号により大山山系の渓流に大規模な土砂移動が確認されたため、日野川河川事務所との災害基本協定に基づき、指示を受けて砂防施設と渓流状況について緊急調査を行ったものです。当社の分担は、白水川と小江尾川に設置されている合計12基の砂防堰堤でした。
9月5日(月)の8時30分に、砂防点検に関わるコンサル4社が日野川河川事務所に集合して説明を受け、その後帰ってから体制や器材を整え、当社はこの日の11時頃から出動しました。
当日は小雨模様で、最初は堰堤の位置確認だけを目的として石上、進、松本、中岡の4名で出発しました。しかし、現地調査は目視と写真撮影で比較的軽易なため、二度来るのも手間が掛かると思い調査しながら回ることに変更しました。堰堤の場所探しに一番苦労しましたが、何とか夕暮れまでの半日で現地調査を終えることができました。
現地調査後も、設計メンバーで点検調書を短期間で作成し、早期納品をいたしました。
【良かった点、エピソード】
①初動が早かったこと、現地調査も早く終わり状況報告を早くできたことが良かったと思います。
②災害協定を結ぶ段階で「砂防」を選択したことが今回の機会へと繋がり、この選択も功を奏しました。
③堰堤付近の部分的な平面図しかなく、山間部で大きな道も無かったため、ほとんど手探りと感を頼りに堰堤を探し当てました。松本さんが起工測量で少し現場を知っていたのと、道なき道を伐採しながら探し当ててくれたおかげもあり早くたどり着くこともできました(感謝)。
④移動中に調査リストに無い新築堰堤を発見しましたが、念のため調査して帰ったらこの堰堤の調査が追加となり、現地判断で調査しておいて良かったと思いました。
⑤調査中に発注者から「警戒警報が発令されたので作業中止」の連絡がありました。しかし、携帯で雨量レーダを確認し、河川の水位変化に注意しながら動いていたので、このまま続行しても大丈夫と判断して作業を続けました。(本来なら命令違反なので、夕方発注者には謝りました)
⑥約束である現場からの状況連絡(点検開始時、異常発見時、昼前、点検終了後)は確実に行いました。余談ですが、夕方現場から終了報告の電話を日野川河川事務所に掛けたが繋がらず(事務所は時間外の外線は繋がない)、念のため帰社してメールを入れたらすぐに担当者から電話が入りました。緊急時対応なのに通常時と変わらない役所対応に少し苛立ちも感じました。
⑦今回の現地調査により、災害時の土石や流木の流出状況とスリットダムの効果等を確認することができ、今後の砂防設計の参考になりました。
【おわりに】
毎年、国の事務所と締結している「災害応急対策活動等に関する基本協定」ですが、今回初めて要請を受けて出動し貴重な体験をすることができました。発注者側も東日本大震災の経験を踏まえ、それまでの机上マニュアルではなく、「災害時に実際に使えるマニュアル」の整備を模索している段階でした。
当時は、災害協定に基づき一刻も早く使命を達成しようとの思いだけで動いたので、受賞を聞いた時は「なぜ受賞を?」とも思いましたが、結果的に「迅速な対応」が評価されたのだとわかり、関係者ともども今は素直に喜びたいと思います、ありがとうございました。
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以上
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2月15日に中国地方整備局で表彰式が行なわれました。
ちなみに、県内コンサルでは我社と西谷技術さん、ヨナゴ技研さんの3社でした。 |
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現地踏査の写真です。 |
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スリット部の堆積状況 |
せっかく作った魚道内にも土砂堆積(管理が大変) |
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3年ぶりのスキー・スノーボードツアーin大山! |
去る2月11日(土)建国記念日に3年ぶりのスキー・スノーボードツアーin大山を行ないました。
今回は山陰合同銀行米子東支店の由木次長と隅さんにも飛び入り参加して頂き、楽しい1日を過ごしました。
当日は朝のうち青空、午後から曇りのち吹雪という天候で、大山のすばらしさと自然の厳しさを味わうことの出来た日になりました。
今回初参加の測量調査G 佐野さんにコメントを頂きました。
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先日、大野木社長を始め、私たち社員と、その家族、合銀の担当者、合わせて13人で大山にスキー・スノボーで行きました。
私自身は2年ぶりであり、その2年前に初めてスノボーを始めた初心者です。当初は、緩やかなところで無難に滑れたらいいなと思い向かいました。しかし、他の皆さんは上手な方ばかりでしたので、向かうコースもだんだん難しそうなコースになっていきました。形はどうであれ、簡単なコースならば滑り降りることができてきた私も、途中から緩く短い距離ではもの足りなくなり、もっと上の方から長い距離を滑りたくなりました。
ですから自分の実力に合わせず、二つ返事でどんなコースにもついていきました。ただ、次のコースに向かう道中、皆さんはスイスイ移動され、私は必死について行くことになりました。途中、何度も皆さんに待っていただきありがとうございました。
初心者の私ではどうやって滑ってよいかわからなく七転八倒で、滑ったというより転げ落ちていった私ですが、無事にコースの終点に着くたびに達成感が感じられました。また、多人数で行うと、合流地点を目指す楽しみや初めてのコースでも安心感がありました。
ただ、最後にセンター4と呼ばれるリフトにのり、コースに上がりました。そのリフトには、初心者から中級者の方はご遠慮ください、と書かれており、皆さんに流されるまま挑んだときは正直後悔しました。なんとか無事に降りれましたが、当分自分からは、すすんでそのコースは挑もうとはしないと思います。ですから次の機会も皆さんに流される形で挑みたいです。
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影山さんご家族も午後から合流し、中の原ぎんれい前で記念撮影! |
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今月の資格取得者は2月20日合格の角森さん(環境測定分析士2級)でしたが、コメントは来月にさせて頂きます。
3月1日はいよいよRCCMの合格発表です。たくさんの合格者が出ることを祈っております。
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2月8日に廃食油回収を松本英さんと黒田さんに行っていただきました。
今月は179リットル回収しました。
雪の降る日の回収ご苦労様でした。
来月3月14日は総務・営業部が担当です。年度末で忙しい時期ですが、よろしくお願い致します。
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名前: |
門脇 佑也 |
入社年月日: |
平成24年2月6日 |
生年月日: |
昭和54年8月3日 |
所属: |
設計地質グループ |
自己PR: |
2月6日に入社しました門脇佑也と申します。
早く皆さんの輪に馴染んで、仕事のブランクを取り戻せるよう頑張ります。
ご迷惑をお掛けすることもあると思いますが、暖かいご指導を頂けるようお願いします。
最後に、見た目と車(真っ黒のグロリアです)がちょっとイカツイですが、まったく怖くありませんので気軽に声を掛けてみて下さい。 |
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先月のリサイクル品(アラーム機能付きの電波時計)は厳正なるあみだくじの結果、測量調査G南家さんがゲットされました。
おめでとうございました。
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来月も引き続きリサイクル品を募集します。
リサイクル品の希望も引き続き募っていますので、総務部までご連絡下さい。
どちらも社内報原稿の都合上、毎月17日までにお願いします。
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編集後記
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昨日、大山スキー場で西部総合事務所県土整備局F副主幹にばったり出会いました。
お子さんが鳥取県スキー連盟主催のジュニア教室に参加されていて、その受付で出会いお話しをしました。
F副主幹もジュニアスキー教室の出身者で、現在はスキー1級の腕前だそうで、滑りも大変お上手で、さすが1級という滑りをされていました。話してみないとわからないもんですね~♪
昨年は大晦日に大雪となり、米子では観測史上最高の積雪量を記録しましたが、今年も大山町では1981年11月に観測を始めて以来最大の302センチを記録したようです。
鳥取地方気象台によると、これまでの大山町の最大積雪は1984年2月9日の299センチだったようですが、18日午後5時に過去最大記録に並び、19日午前7時に300センチとなり記録を更新。午前8時には302センチとなりました。
スキー場も2月19日現在の降雪量340センチということで、3月一杯は十分楽しめそうですが、昔と違って今は3月の声を聞くと途端にお客さんも減るんですよねぇ。
スキー関係者としては寂しい限りです。
今年は雪も多いし、久しぶりに大山頂上から滑ってみたいな~と思っている今日この頃ですが、なにぶん頂上に上がる体力が....
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最後まで読んで頂きありがとうございました。 |
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編集:サンイン技術コンサルタント株式会社 総務部 |